持久力

 マラソンは、最大酸素摂取量だけが決め手ではない、そもそもぜーぜーハア
ハアしながら走るのはほんのちょっとで大半は楽でもないがきつくもなく‥辺
りでジワジワと走るものですし‥、ということで、ではマラソンの走力には何
が関係しているのか、その一つは乳酸、というところでした。

 そんなことで乳酸です。
 さて、エネルギーは主に糖質と脂質から産生されます。糖質からエネルギー
を作り出す際、乳酸ができることもあります。乳酸にならずに、形を変えて先
の回路に進めることもあります。

 なお、脂質からエネルギーを作り出すには乳酸は生まれません。では、どん
な時にグルコース(糖質)→乳酸の形でエネルギーを作り出すかと言うと、一
つは運動強度が高い場合です。

 運動強度が高いということは、短時間でたくさんのエネルギーを使う、使う
には作り出さなければなりません。そのため、手っ取り早い方法でエネルギー
を得たい!のです。つまり、グルコース(糖質)→乳酸はエネルギーのお手軽
な入手方法、と考えられています。

 また、走るペースを徐々に上げていくと、あるポイントまでは(血中の)乳
酸はほとんど上がらない、そしてあるポイントを境にどんどん(血中の)乳酸
は増えていくというポイントがあります。それを乳酸性作業閾値(Lactate
Threshold;LT)と言います。感覚としては、それまでは楽々でペースが上が
っても何てことなかったのに、あるペースを越えて速くなったらいきなりきつ
くなったとか、これより10〜15秒/km遅いと楽々なのに、ここを越えるときつ
くなる‥というようなペースだったりします。

 そして、マラソンのレースペースは、このLT付近であると言われています。
もちろん人によってこのポイントのペースは違います。5’00”/kmの人もいれ
ば、5’05”/kmの人もいれば、7’15”/kmの人もいれば、3’00”/kmの人もい
る‥ワケです。




あなたはもっと速く走れます。
~健康とスポーツを科学する~http://fit-tec.com/




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