マラソントレーニング

マラソントレーニングは、家を建てる作業に似ています。

 家を建てるにしても、土台がないところに柱は立ちませんし、柱がないとこ
ろに屋根は乗りません。物事には段取りとか順序とかいうものがあるのです。

 土台作りを一生懸命やっている最中に「この家には屋根がないじゃないか!」
と大騒ぎする人は、現実の世の中にはそうはいないと思いますが、同じような
ことをトレーニングに関して言う人はけっこういたりします…。 

 1本のマラソンを走るには、土台作りから始め、柱を建て、壁をつくって屋
根を乗せて仕上げて完成させる〜という感じで、1軒建てたらもう1軒〜また
土台作りから取り組み直します。

 時には、レース間隔が非常に短く(2か月くらい)、土台の作り直しが間に
合わないために、柱や壁の修復から取り組み直すこともありますが、これはリ
フォームみたいなものですね。

 年間を通し、ルーティンのトレーニングに取り組み続け、レースが近くなっ
たらちょっと調整〜みたいなことを繰り返し、短期間で何本ものレースをこな
しても、実はそうそう効率良く走力が上がり、タイムが出てくるわけではない
のです。


 そういうことで、流れの大枠に「期分け」というのがあります。走り込み期
・仕上げ期・調整期・レース期と、期間を分けるのが期分けです。

 それぞれの期間には別々の取り組みをして、別々の効果を得ます。どうして
一度にやらないのか?といえば、人間の身体がそういうふうに出来ていないと
いうことが生理的に分かっているからです。一度にやってもダメなので、別々
にやるっていうことです。

 今回は、期分けの中味を詳しく解説することがメインではないのですが、走
り込み期 → 仕上げ期 → 調整期 → レース期とう、流れをきちんと整
えることは非常に大切です。走り込みをきちんとやったって、仕上げや調整を
疎かにすれば、肝心のレースで結果は出ません。きちんと走り込んでいないの
に、一生懸命仕上げてみても同じことです。

 流れというは、このつながりを重視するものです。数か月単位のトレーニン
グの流れの中で、別々の取り組みであっても、つながりはしっかりと確保する
のです。

 
 すみません、前回、「次回は具体的に─」とお伝えしましたが、また概念の
方になっちゃいました。次回こそ?ってことで、走り込み期に関する流れづく
りを解説します。具体的に〜。


あなたはもっと速く走れます。
~健康とスポーツを科学する~http://fit-tec.com/




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