疲労と回復

超回復の原点は「負荷をかけ、疲労したところに休養を入れると、
負荷をかけるよりも機能アップする」〜ということです。そしてこのことから
考えると、このサイクルはトレーニングの過程において常に回転していること
になり、強化も調整もなく、機能は向上し続けることになります。

 ところが、常にそういうわけでもないということが、会議室ではなく現場で
は起こります。 

 つまり、調整段階〜
 いよいよ目標レースが目の前に!ということで、セオリー通りなら、最後の
強い負荷をかけ、あとは回復優先(休養や軽いジョグ)として、当日を待つ〜。

 そうすると、当日は超回復でバッチリ、ハイパフォーマンスを発揮できる!
…ということになるはずなのに、ならないこともある…。

 もちろん、休み過ぎによる機能低下や、休み足りずに疲労が残っている場合
を除きます。そういう場合も現場では確かによくありますけど。

 超回復で機能が上がるのであれば、調整には、いちばん効果的なはず。とこ
ろがそれだけでは何かが足りないこともある。この点で、超回復理論は、ちょ
っと怪しくなってくる部分があることが指摘されています。


 何か─というのは、調子の良し悪し〜てなことに近い面があります。一定の
機能を確保しており、更に疲労がなければ調子が良いのか!?…といえば、そ
うでもない。調子はどうもベツモノのようです。

 実はこれは、普通のトレーニングの局面でもあることで、超回復を目論んだ
休養や抜きのすぐあとに調子良くポイント練習をこなせる!とも限りません。
(もちろん、こなせる!こともあります)

 疲労回復の後、何かワンポイントリリーフのように軽く負荷をかけたり、刺
激を入れたりしてはじめてパフォーマンスが向上する〜調子良く走れるように
なるってこともけっこうよくあるわけですね。

 これは個人のタイプの違い(おそらく先天的なもの)もあるのですが、そも
そも「調子」というもののあり方、コントロールの仕方ということも考えてい
く必要がありそうなのです。



あなたはもっと速く走れます。
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