ドキドキ

レース前の『ドキドキ』は、交感神経の仕業である、というお話で
した。
 この『ドキドキ』は、レースでしっかり力を発揮できるように、体もあちこ
ち準備をしている、臨戦態勢に入っているとも言えますから、適度な『ドキド
キ』は良いパフォーマンスを引き出すためにプラスとなります。

 しかし、適度を飛び越してしまって極度の緊張状態に陥ってしまう、これを
『あがり』と言います。

 あがってしまうと、思ったように体が動かない、力が入り過ぎて動きがぎく
しゃくする、結果、エネルギーを消耗してしまう、頭の中が真っ白になり何を
すれば良いかわからなくなったり、いかんいかん落ちつかなければ!と思えば
思う程、焦ったり集中できなかったり完走できるのだろうか、記録は出せるの
だろうかとか、ビリになったらどうしよう‥とか、いやに不安になったり〜と
いうようなことが出てきます。

 この時、脳は、いろいろな情報が入ってきて混乱を来している、そのため、
何も考えられないような状態=頭の中が真っ白になったり、判断がうまくでき
なかったりすると考えられています。そして、それを防ごうとして更に交感神
経が活発になり、心拍数が上がったり、思ったように動けなかったり‥となり
ます。

 じゃあ、どうすれば‥。

 深呼吸をする

 焦ってしまっているようなとき等は、一旦、手(足?)を止めて深呼吸をし
てみるのも一手です。何かしら準備に手間取ってしまってスタートラインに向
かうのが予定より遅れてしまった!というような時もそうですね。

 なお、あがりへの対策としての呼吸法があります。調べて実践してみても良
いでしょう。


 飲み物を一口飲む

 唾液の分泌を促すためにガムを噛むのも有効とも言われていますが、さすが
にガムを噛んでいる暇(?)もないですし、口内を湿らせるためにも飲み物を
ちょっと口に含ませても良いかと思います。


 多少のドキドキは『当たり前』

 ドキドキ→やばい、緊張していると自覚してしまう→もっとドキドキ‥とい
う悪循環に陥らないように、適度なドキドキは『体が準備を進めているな』と
思って受け入れてしまいましょう。

 また、場数を踏むことで徐々にあがらないで済むようになることもあります。


 他にも、好きな音楽を聴いたりしても良いかもしれません。また、どうして
もあがってしまう、少しでも改善したいという場合は、きちんとメンタルトレ
ーニングの方法を導入するのも一手です。




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Posted by 上原悟 at ◆2015年10月24日11:34